俺たち、つながってるんだよ

【カトリック上野教会】

2017年1月8日主の公現
・ 第1朗読:イザヤの預言:(イザヤ60・1-6)
・ 第2朗読:使徒パウロのエフェソの教会への手紙(エフェソ3・2、3b、5-6)
・ 福音朗読:マタイによる福音(マタイ2・1-12)

【晴佐久神父様 説教】

 お正月はいかがでしたか? いいお正月でしたか?
 私は例年、お正月は、2日と3日、テレビの前にくぎ付けになって、箱根駅伝(※1)を見ております。ファンなんです。観戦ガイドなんて取り寄せて、ページをめくって選手情報を確かめながら、夢中になって箱根駅伝を見ていました。(※2)
 ・・・あれは、ドラマがある。みんな、精いっぱい頑張ってる。仲間が一体となって、燃えている。ワクワクするし、感動するし、もう、見終った直後は高揚して、「俺も走るぞ!」って、食堂のテーブルの周りを走りました。(笑) 疲れて3周でやめましたけど。(笑)
 いいねえ、青春の日々。汗かきながら、フラフラになりながら、精いっぱい走っている姿に心打たれます。特に、この3年間は青学旋風で、見てて楽しいですよ。彼ら、さわやかですもんね。「キリスト教校だから」ってわけでもないんですけど、なんか応援しちゃうんです。
 あの青山学院の強さ、そこにはやっぱり秘密があると、感じています。・・・何だと思います?
 ホントに強いんですよ。大学駅伝、三つあるんですけど、去年、3冠なんですね。かつ、3連覇でしょ。「3冠3連覇」っていうのは史上初(※3)。特に「3連覇」なんていうのは、1回空いちゃったらもうできないわけで、大変な記録なんです。他の学校だって必死なのに、3連覇。・・・どこが違うんだと思います?
 箱根駅伝なんかは片道100キロですから、往復200キロでしょ。200キロ走って、最後は何十秒かの違いだったりする。その違いで勝ったり負けたりするわけですけど、もうみんなギリギリのとこで頑張ってるわけですから、何かそこに、他にはないプラスアルファがないと、優勝できないはずなんですよ。
 それも、去年やおととしは、山の神(※4)みたいなのが出てきたリね、神野大地(かみのだいち)(※5)とかね。・・・知ってますか、「神の大地」ですよ。最初に名前聞いたときは、「創世記か?」って、(笑) 心の中でつっこみ入れましたけど、ああいう「神がかり」もいて、勝てた。でも今回は、そんなスーパーヒーローがいないのに、やっぱり最後、トップをきってゴールに駆け込んだのは、青山学院大学。・・・他と、何が違うのか。
 それは、「家族力」です。
 私、今回、つくづく思いました。やっぱり、家族的な結束力って、すごいなあって。
 ご存じですか、青山の選手たち、共同生活してるんです。合宿所で部員40人、一緒に暮らしている。しかも、そこで、監督夫婦も一緒に暮らしてるんですよ。そんなの、全国でもここだけです。監督夫妻が40人の学生と、365日一緒に寝起きしてる。で、監督の奥さんが、40人分の食事を作って食べさせているんですよ。お母さん役ですね。学生たちの悩み事を聞いてアドバイスしたり、顔色を見て体調を把握したりしてる。
 つまり、一緒に暮らすことで、みんなの性格や体調を、監督夫婦がちゃんと分かって育てているんですね。だから、あとは、その部員たちをどのように組み合わせて、勝てるチームをつくるかを考えればいいだけで、前日ギリギリまで調整し、当日の朝に選手を見て、「よし、これだったら、このように使おう」という判断ができるわけです。
 これはやっぱりね、まあ、たとえばライバルの東洋大学なんかは、チームスローガンが「その1秒をけずりだせ」ですし、いわゆる体育会系なんですね。それはそれで、今までそれなりの成果も出してきたんだけど、そういう昔ながらの厳しい体育会系の伝統を3年間抑えて、さわやかに勝ち続けるのが、温かい「家族力」だっていうところに、私は感動します。
 家族として一緒にいて、互いの苦しみを知ったり、弱さを受け入れたりして、励まし合う。
 しかも、その青学の原監督(※6)なんかは、もともとエリート営業マンでしたから、マネージメントができるんですね。例えば選手を6名ずつのグループに分けて、自分たちで課題を設定させ、お互いに問題点を話し合わせる。そうして語らせることで自分を表現する力を養い、意識化させる。そういうことを日常からやってるんですよ。監督が言うには、そうして自己表現をしたり、チームで課題を克服したりする力は、駅伝だけでなく、生涯の人間力としても重要だと。
 ・・・これはもう、なかなか、よそはかなわないですね。他の学校も、ホントに勝ちたかったら、単に体やメンタルを鍛えるだけじゃなく、家族的な信頼関係の中で人間力を育てるってところまでやってかないと。
 青山学院大学、さて、来年はどうか。・・・来年の1月2日、3日、私はもはや、テレビの前にはおりません。ゴールの大手町に行って、(笑) 旗でも、振っちゃおうかと。・・・タダで宣伝できるっていうんで、中継のテレビカメラの前で関係ない旗振ってる人たちいるじゃないですか。私も、「カトリック上野教会」とか、振っちゃおうかな。(笑) 「家族力なら、負けないぞ!」って。

 今日、公現の主日(※7)っていうことですけど、「公現の主日」って何かっていうと、神さまがご自分の愛を現したっていう記念日ですよね。ご自分の愛、すなわち、ご自分の命、ご自分の喜び、すべての人を救うご自分の恵みを、目に見えるかたちで公に現す。それがイエス・キリストってことなんですけど、今やそれは、キリストの教会として現れているわけですね。
 すなわち、キリストのうちに一つになっている「教会家族」として。
 神さまは、一人ひとりを救うわけですけれども、バラバラに救うわけじゃない。み~んなを一つに集めて、それこそ、「聖なる家族をつくることによって」救うんですよ。現実には、みんな、あまりにバラバラだから。自分のことしか考えてないから。お互いのことがちゃんと分かっていないから。
 「みんなを、まるで家族のように、一つにする」
 「家族のような教会によって、神の愛と恵みを現す」
 これが、イエスさまのお仕事です。

 第1朗読(※8)、第2朗読(※9)ともに、そういうことが書いてありました。
 イザヤの預言でいえば、「闇は地を覆い、暗黒が国々を包んでいる」(イザヤ60:2)
 ・・・これ、今の世の中みたいですね。
 「しかし、主が輝き出て、主の栄光が現れる」(cf.イザヤ60:2)
 ・・・そうすると、どうなるかというと、
 「国々はその光に向かって」くるんです。(cf.イザヤ60:3)
 「王たちが、その輝きに向かって歩んで」くるんです。(cf. イザヤ60:3)
 ・・・「国々」とか「王」っていうのは、「すべての人」っていうことでしょう?
 「目を上げて、見渡すがよい。みな集い、あなたのもとに来る」(イザヤ60:4)
 ・・・主のもとに、「すべての人」が、集まってくる。
 「息子たちは遠くから、娘たちは抱かれて、進んで来る。そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き、おののきつつも心は晴れやかになる」(イザヤ60:4-5)
 ・・・主が現れて、み~んなが集まってきて、一つになる。最高じゃないですか。
 みんな、なんでバラバラでいるんですか?
 なんで一人ぼっちでいるんですか?
 なんで争ってるんですか?
 なんで排除するんですか?
 ・・・一つになるほうがいいに決まってるじゃないですか。
 でもそれができないでいる私たちに、神さまは、イエスさまを送ってくださった。そのイエスさまのもとに、み~んなが集まる。イエスさまがこの世界の中に現れたことで、みんなが一つの家族になれる。これは、目指すべきじゃないですか?
 駅伝なんかだったら、まあ、一つの競技に過ぎないわけですけれども、私たちは一生をかけて、人生という競技において、真に素晴らしいものを目指すように神さまから求められているわけで、目指すべきは、そういう「家族」なんじゃないでしょうかね。

 第2朗読、ご覧ください。
 「秘められた計画が掲示によってわたしたちに知らされた」(エフェ3:3b)
 ・・・その「計画」は、どういう計画かというと、
 「異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となる」 (cf.エフェソ3:6)
 ・・・素晴らしいことです。「異邦人」っていうのは、「ユダヤ人以外」ってことでしょ。「ユダヤ人以外」ってことは、「すべての人」ってことですよ、救いを約束されたユダヤ人はもちろんね。
 「すべての人」が、「キリスト・イエスにおいて」、約束された恵みを一緒に受け継ぐ者になる。それどころか、「同じ体に属する者」になる。「同じ体に属する者」、それはまさに、キリストにおいて一つに結ばれる「家族」っていうことでしょう。
 家族って、根拠なしです。ただ、「家族であるから」という理由だけで、「神さまが結んでくださった『家族』だから」という、そういう理由だけで、私たちが一つになり、助け合い、とりわけ、一人ぼっちで、とてもつらい思いをしている人に、「あなたも家族なんだよ」と伝えて共にあろうとする。そんな恵みの世界を求めようじゃないですか。

 今日は成人の祝福式ですけど、新成人の皆さんは、二十歳(はたち)になった今、それぞれの夢を描いていることでしょう。私は二十歳の時に、そのような夢を持ったんですよ。
 「教会をひとつの家族にしたい」
 私、神父になろうと決心したのは二十歳のころでしたけど、わが家は教会の仲間たちのたまり場でしたし、血縁の家族を超えた「教会家族」みたいなことを実際にやっていたので、「生涯これをやっていこう。そのためには神父が一番だ」、そう決心して、教会に飛び込んでいったわけですね。
 その夢をなんとか果たしたいと、司祭生活30年、「晴佐久神父駅伝」も、そろそろ、7区か8区くらいまできてるわけです。今年は還暦ですしね。もうあと9区、そして最終の10区を、走り抜こうって心新たにしてるとこですよ。
 青学もね、トップを走っていたのが、7区で選手が脱水症状で失速してね、もう逆転されるかもっていうとこまで追い上げられたんだけど、8区の選手が、「あいつが失速した分、俺がカバーするんだ」って言って、再び差を広げていったんですよ。後で、彼がそう言ってました。なぜなら、「俺がダメだった時に、あいつが助けてくれたから」って。
 ・・・これ、家族力でしょ。これじゃ、他の学校がなかなか追いつけない。だって、家族力って、目に見えない絆で結ばれている力、「同じ体に属する者」(エフェ3:6)の力ですから。これ以上の力はない。その力によって、ぼくらも、教会家族として、信じる人生を走り抜くことができるんですよ。

 上野教会でもいろんなことを始めてます。「まんまカフェ」(※10)とかね、子育て支援ですね。浅草では先週、「ひとり身の集い」っていうのを始めました。月に一回、「ひとり身集まれ!」って。
 ひとり身って、・・・結婚・・・「できなかった」、・・・う~ん、言葉に気をつけないとね。(笑) 何て言ったらいいのかな、まあ、「しようと思ってたけど、しないままにきてしまった」くらいですかね。あるいは、「するつもりがまったくなかった」、あるいは、「したけれども、相手に死に別れてしまった」とかね。そんな「ひとり身」、いっぱいいます。そんなキリスト者たちに、「みんなバラバラでいるんじゃなくって、一緒に助け合う教会家族になろうよ」と呼びかけた、まあ、そういう集まりですね。一応、私よりは年齢が下の人で始めました。
 もちろん、血縁の家族を持ってる人たちが悪いって言ってるんじゃない。それはそれで素晴らしいんだけれども、ひとり身である人っていうのは、血縁を超えた家族をつくる、とてもいいチャンスに恵まれてるっていうふうに思ってほしいんですよ。
 昨日の夜も、「福音カフェ」(※11)の集まりをやりました。「学生を中心とした若いキリスト者の仲間たち、バラバラでいちゃだめだ。福音を学ぶために、福音を知るために、お互いに語るために、一緒にいようよ」っていう集いです。昨日はカレーを作ったんですけど、新年会ということで、みんな集まってくれました。上野教会ですよ。
 カレーを作って食べさせて、みんな「うまい、うまい♪」って食っても、別にお金置いてくわけじゃない。昨日なんかはぜんぶ大盤振る舞いですから。しかも、食い尽しておきながら、「ご飯、もうないの~?」って。・・・「自分で炊け!」っつうの😤。(笑) しょうがないから、凍ってるご飯を持ち出してきてね、電子レンジでチンして。・・・でも、楽しいですね。家族。
 「一緒にいること」
 血縁を超えた「教会家族」
 ・・・こんな素晴らしいことはない。

 私、以前の多摩教会で「教会家族をやろう!」って、7年間頑張って、最後にホントに「教会家族」がだんだん出来上がった、そのしるしに、ミュージカルを一つやりました。タイトルは、『みんなの家(※12)』っていうんですよ。・・・いいタイトルでしょう? 「教会は、みんなの家だ」ってことでね。
 で、そのミュージカル、年末に、1年ぶりにゆっくり見直したんですよ。やっぱり、感動したな。・・・実話だから。ほとんど実話みたいなもんなんですね。それを、晴佐久神父が脚本演出で、ミュージカルにした。
 近くのホールに、多摩教会の聖堂そっくりの舞台を建て込んだんですよ(※13)。横暴な演出家が、・・・私ですけど、(笑) 「そっくりに作って!」って言ったら、教会家族みんなが頑張って、実現させてくれました。
 一人の二十歳の青年・・・家族崩壊で苦しんでいる、教会の青年の話です。
 おやじは家を出てっちゃった。母親は、子どもを顧みない。そして彼は、おやじが死んじゃってから急にうつになって、とても苦しんでいる。「健太」って名前にしましたけれども、その健太君は、うつで苦しむなか、でも、なんとか生きていこうと頑張ってた。でも、母親まで急死しちゃってからは、もうこの世に自分の居場所はないと思い込んで、死のうとするんです。
 そんな健太君を見かねて救ってくれるのが、教会の仲間たち。「教会家族で救おう!」って話し合う、まあ、そういう話なんですけれど、この健太君に、健太君の幼馴なじみであり、「教会家族」の代表であるかのような一人の青年が、自分の精いっぱいの思いを語るシーンがあるんです。「テツ」っていうんですけど、そのテツ君が、健太に、こう言うんですね。
 「健太、俺は帰る家があるし、家族はいるし、死にたいなんて思ったこともない。お前の苦しみが分かるなんて、とても言えないよ。でも、俺は、お前が苦しんでいるのを見て、一つだけ分かったことがある。それは、お前が苦しいと、俺も苦しいんだっていうこと。お前は一人ぼっちだなんて言うけれど、俺たち、つながってるんだよ。離れられないんだよ。・・・家族なんだよ!」
 そういうシーンがある。・・・グッとくる、いいシーンです。今日、そのテツ君が、このミサに来てますけれど、・・・いい演技でしたよ。
 「俺たち、つながってるんだよ」
 ・・・キリストの体です。「同じ体に属する者」(エフェ3:6)なんです。つながってるんです。離れられないんです。・・・「家族」なんですよ。
 そんなつながりを、具体的に、生涯かけてつくり出していくこと。キリスト者は、なんと尊い使命に招かれていることか!

 福音書にあるとおり、博士たちは、イエスさまのところにやってきて、ついにイエスさまに出会います。そこには、何があったか。博士たちは、何を見たか。・・・聖家族です。聖なる家族がいたんですよ。ヨセフさまと、マリアさまと、イエスさま。この世で最も美しい家族。天上の家族の始まり。御公現って、キリストの家族の現れなんですよ。そこに3人の博士も加わって、大いなるキリストの家族が、広がっていく。その喜びは、いかばかりか。

 私も、9区、10区を走り終えて、やがて、天の国に飛び込んでいくテープを切った時に、そこに待ち構えている大勢の聖なる家族、それを夢見ます。そして、その先取りとしての教会のために、この一年奉仕したいと、決意を新たにいたしました。
 「一緒に、家族づくり、やっていきませんか?」と、皆さんに、そう呼び掛けたい。


【 参照 】(①ニュース記事へのリンクは、リンク切れになることがあります。②随所にご案内する小見出しは、新共同訳聖書からの引用です。③画像は基本的に、クリックすると拡大表示されます。)

※1:「箱根駅伝」
◎箱根駅伝 (既出)
 「東京箱根間往復大学駅伝競走」の略。
 今年(2017年)は第93回
 往路優勝:青山学院大学/復路優勝:青山学院大学
   総合優勝は、青山学院大学で、11時間4分10秒。
   2位は東洋大学で、+7分21秒。3位は早稲田大学で、+8分16秒( >順位表
*****
 「箱根駅伝」は、例年、1月2日と3日の二日間にわたって行われる、大学駅伝の競技会。1987年、日本テレビが全区間の生中継を開始後、正月の風物詩となった。
  ☆ 主催: 関東学生陸上競技連盟/☆ 共催: 読売新聞社
  ☆ コース:(>コース紹介
   ・ 東京都千代田区大手町・読売新聞東京本社ビル前と、
      神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖駐車場入口の往復。=中継所(鶴見、戸塚、平塚、小田原)=
   ・ 東京⇒箱根〔往路/1区〜5区〕107.5km、箱根⇒東京〔復路/6区〜10区〕109.6km、計217.1km。
   ・ 1月2日に往路、3日に復路を、各チーム1区間1名ずつの競技者で走る。
  ☆ 参加数:(>2017年出場校
   ・ 出場校( 20校〈 20チーム 〉
     ・・・関東学連加盟校のうち、
        前年大会でシード権を獲得した大学10校+予選会を通過した大学10校
   ・ 関東学生連合チーム1チーム )・・・オープン参加(2015年以降の編成)
   ・ 関東インカレ成績枠( 1チーム
     ・・・ 第95回(2019年)以後の5年ごとの記念大会では、
        関東学生陸上競技対校選手権(関東インカレ)5年間の総合成績の累計が
        最も多い大学に出場権が与えられる。
(参考)
・ 「第93回箱根駅伝」「総合順位」(日本テレビ)
・ 「箱根駅伝
・ 「箱根駅伝公式Webサイト
・ 「東京箱根間往復大学駅伝競走」(ウィキペディア)
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※2:「夢中になって箱根駅伝を見ていました」
 過去にも、箱根駅伝を話題にした説教があるので、興味のある方はお読みください。
(参考)
・ 「私は今年、もう少し優しくなります」(「福音の村」2015年1月4日説教)の冒頭から。
・ 「決して冷えさせてはならないもの」(「福音の村」2014年1月5日説教)の上から4段落目(この辺)から。
・ 「さあ、スタートです!」(「福音の村」2013年1月6日説教)の上から2段落目(この辺)から。
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※3:「大学駅伝、三つあるんですけど(中略)『3冠3連覇』っていうのは史上初」
 三つの大学駅伝は、「学生三大駅伝」と呼ばれ、以下のとおり。
 ① 「
出雲駅伝」(出雲全日本大学選抜駅伝競走)/毎年体育の日開催
   島根県出雲市出雲大社~同市出雲ドーム間
 ② 「
全日本大学駅伝」(全日本大学駅伝対校選手権大会)/毎年11月第一日曜日開催
   名古屋市熱田神宮~三重県伊勢市伊勢神宮間
 ③ 「
箱根駅伝」(東京箱根間往復大学駅伝競走)/毎年1月2日、3日開催
   東京大手町読売新聞社前~神奈川県足柄下郡箱根町芦ノ湖駐車場入口往復
*******
 青山学院大学の箱根駅伝の3年連続総合優勝(3連覇)は、史上6校目。往路と復路の総合3連覇は、1937年(昭和12年)の日本大学以来80年ぶり、2校目の快挙。
 また、同校は、昨年10月の出雲駅伝、同11月の全日本大学駅伝も制しており、箱根駅伝と合わせ、史上4校目の大学駅伝3冠となった。
 箱根3連覇と大学駅伝3冠の同時達成は、史上初の快挙。
(参考)
・ 「学生三大駅伝比較」(個人ブログ「お天気屋さん」)
・ 「青学大 3年連続総合優勝!史上初、箱根V3&大学駅伝3冠達成」(スポニチ2017/1/3 12:38
・ 「青学大史上初の3連覇&大学駅伝3冠 箱根駅伝」(日刊スポーツ 2017/1/3 13:39
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※4:「山の神」 (既出)
 第81回(2005年)、5区走行の順天堂大学、今井正人選手が、山登りで11人抜きを達成した際、「山の神が降臨しました」と実況された。
 第85回(2009年)、同じく5区の柏原竜二選手が、今井選手を越えた区間新記録を出し、「山の神を越える山の神童がここに誕生」と言われ、さらに第86回(2010年)には、自己記録を10秒縮め、2位に3分38秒差を付けて、「新・山の神」と呼ばれるようになった。
 2015年には、第91回からの新コースで、青山学院の神野大地選手が、さらに24秒上回るタイムで完走。3代目「山の神」となった。
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※5:「神野大地」 (既出)
 第91回(2015年)箱根駅伝、青山学院大学3年生(当時)で、5区の走者だった。1位の駒大に46秒遅れて小田原中継所をスタート。10キロ過ぎでトップに躍り出、ハイペースのまま、1時間16分15秒のタイムで登り切った。5区で区間新記録の区間賞、同時に、MVP(金栗賞)も獲得。3代目「山の神」。
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※6:「青学の原監督」
◎原 晋 (はら・すすむ 1967年3月8日~)
 青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。
 自身も陸上競技の選手だったが、中京大学卒業後、1989年、陸上競技部第1期生として中国電力に進んだが故障に悩み、1995年、27歳で競技生活を引退。同社でサラリーマン生活を送り、営業マンとしても売り上げNo.1などの成功を収める。陸上とは無縁の生活を送っていた2003年に紹介を受け、2004年、37歳で長年低迷していた青山学院大学陸上競技部の監督に3年契約で就任。
 「箱根駅伝に3年で出場、5年でシード権、10年で優勝争い」と宣言したため、就任3年目の2006年予選会での16位惨敗に、大学幹部から「話が違う」と責められ、長距離部門も廃部寸前になった時期もあった。
 しかし、2009年には、33年ぶりの箱根駅伝出場を果たし、以後、8年連続出場している。2012年の出雲駅伝で「三大大学駅伝」初優勝。2014年全日本大学駅伝3位。2015年には、青学史上初となる箱根駅伝総合優勝。翌2016年には、箱根駅伝2年連続総合優勝。同年の出雲駅伝で2年連続3回目の優勝。全日本大学駅伝でも優勝を飾り、本年(2017年)、箱根3連覇と大学駅伝3冠の同時達成を果たす。
(参考)
・ 「原 晋」(ウィキペディア)
・ 「公式サイト・原晋
・ 「伝説の営業マンから箱根駅伝優勝へ! 青学 原晋監督から学ぶ成功メソッド」(NAVER まとめ 2017/1/9
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※7:「公現の主日」
◎「公現の主日」 既出 〔「公現祭」(ギリシア語:Epiphaneia)(英語:Epiphany)〕
 「公現の主日」は「公現の祭日」ともいわれる。この日は、キリストの人類への顕現の秘儀を祝う祭日で、本来、1月6日に祝われる。しかし、日本のようにキリスト教国でない国では、1月2日から8日までの間の日曜日に移して祝われている。
 エジプトで冬至に当たる1月6日に祝われていた太陽神の祭りやナイル川での祭りに起源があるとされる。
 2〜3世紀から、この日にキリストの降誕、洗礼、カナの婚礼などを記念するようになった。
 4世紀以降、西方教会と東方教会(正教会)との間の交流が進み、12月25日に主の降誕を祝う西方教会の習慣が定着すると、東方教会でもこれに従うようになった。
 西方教会では東方教会の影響を受けて、1月6日を全世界に対するキリストの顕現を記念する日とし、イエスの洗礼とともに東方3博士の来訪(マタイ2:1-12)を記念することが一般的となった。
 また、8世紀には、その8日目にイエスの洗礼を記念するようになった。
(参考)
・ 「公現祭」(『岩波 キリスト教辞典』岩波書店 2008年)
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※8:「第1朗読」
この日、2017年1月8日(「主の公現」)の第1朗読箇所は、以下のとおり。
 イザヤの預言60章1~6節
  〈小見出し:「栄光と救いの到来」60章1~22節から抜粋〉
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※9:「第2朗読」
この日、2017年1月8日(「主の公現」)の第1朗読箇所は、以下のとおり。
 使徒パウロのエフェソの教会への手紙3章2節、3b節、5~6節
  〈小見出し:「神は御子によって語られた」3章1~13節から抜粋〉
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※10:「まんまカフェ」 (既出)
 「まんまカフェ」は、カトリック上野教会で2016年11月末にスタートした集い。孤立しがちなお母さんのための子育て支援が目的。毎週木曜日の12時から集まり、神父さんのお話を聞いたり、お祈りしたり、一緒にご飯を食べたりして、交流を図っている。スタッフには、ベテランママさんもいて、頼もしい。
 また、スタッフが、ブログやツイッターをスタート。ぜひ応援してください!
(参考)
・ 「安心の涙の予感」(「福音の村」2016/12/4説教:中ほど=上から5段落目 >この辺~)
・ 「振り向けば、光」(「福音の村」2016/12/18説教:中ほど=上から5段落目 >この辺に少し)
・ 「まんまカフェ」(ブログ)
・ 「まんまカフェ」(ツイッター)
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※11:「福音カフェ」
 カトリックの学生の集いで、「内向きの集いじゃなく、外に向かって福音を広めたい」という学生たちが集まっている。
 前身は「下町学生会」。昨年(2016年)7月3日の説教で詳しく紹介されましたので、以下に抜粋して掲載いたします。
*******
 
このたび、「福音カフェ」っていう名前にしたんですけど、学生たちが福音に触れる機会としてのサロンのようなものを、上野と浅草で月に一度ずつやってこうかってことになりました。みんなが夕方集まって来て、お茶を飲んだり一杯飲んだりしていると、やがて「福音タイム」が始まるんですね。で、学生の一人が、自分の信じている福音を、それを必要としている誰かにちゃんとその場で語り、そしてまた、みんなでお茶を飲んだり、分かち合いをしたりする。そういうカフェ。(「『できない』じゃない、『やらない』だ」「福音の村」2016/7/3説教より抜粋/赤字引用者)
*******
(参考)
・ 「『できない』じゃない、『やらない』だ」(「福音の村」2016/7/3説教:上から2段落目 >この辺~)
・ 「下町学生会」(上記説教の【参照】※4)
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※12:「みんなの家」
 2015年12月27日に、晴佐久神父の前任地、カトリック多摩教会が外部ホールで上演した、ミュージカル仕立てのクリスマスの聖劇。脚本・演出は晴佐久神父、音楽制作や演奏、出演はもちろん、照明や音響、大道具に小道具、衣装などの作成、事務局から受付、ご案内まで、多摩教会の「教会家族」が総力を挙げて完成。400席のホールは前売り完売状態で、たくさんの熱い拍手を頂いた。
 説教では、2015年12月27日の説教(「信じ合う教会家族」)以降、何度も登場しています。
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※13:「近くのホールに、多摩教会の聖堂そっくりの舞台を建て込んだんですよ」
「みんなの家」舞台(準備中)と、多摩教会の聖堂です。
 
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2017年1月8日(日) 録音/2017年1月21日掲載
Copyright(C)晴佐久昌英